ターンオーバー

すこやかなターンオーバー

「ターンオーバー」とは、肌の一番上から約0.2mmの厚さの「表皮」の「基底層」で新しい細胞が作られ、それが皮膚表面に向かって少しずつ変化しながら押し上げられ、最後にはフケや垢となってはがれ落ちる、肌の代謝活動のことをいいます。これが正常かどうかで、お肌の美しさが決まります。 健康で若い肌なら、約28日周期でこの新陳代謝が繰り返されています。

基底層(きていそう)とは、表皮の一番下にあり、最も体の内部に近い部分のことをいいます。この基底層は大変重要で、常に新しい細胞を作り出している「基底細胞」がある場所です。つまり肌のターンオーバーが正しく行われていれば、どんどん新しい肌に生まれ変わっていく、その元となる細胞を作り出しています。それと同時に、その側にはメラニンを作り出しているメラニン細胞(メラノサイト)もあります。
肌の基底層では、細胞分裂が繰り返され、できた細胞は徐々に角質層に向かって押し上げられていきます。そして、角質層まで到達し、外部刺激から肌を守るなどの働きを終えた後、垢となって剥がれ落ちます。この新陳代謝をターンオーバーといいます。
個人差もありますが、一般的に加齢によって新陳代謝も落ち、生活習慣や環境、ホルモンのバランスも関係してお肌の入れ替わりの周期も遅くなってきます。

お肌の入れ替わりについて

年代別 お肌の入れ替わりの目安
10代 約25日
20代 約28日
30代 約30日
40代 約35日
50代 約40日
60代 約45日

傾向として、30代以降になると次第に長くなっていきます。ターンオーバーがスムーズに行われていれば、細胞が規則的にきれいな状態で並ぶので、肌は美しく保たれます。ところが、ターンオーバーのリズムが崩れると細胞が不規則になり、さまざまなトラブルが起こってきます。角質層が厚くなって、表皮がザラついて硬くなったり、逆に角質が多くはがれることもあります。角質層が不安定になり、保湿力や防御作用が低下するため、外部刺激を受けやすくなって肌荒れを起こしたり、乾燥を招いたりします。結果的に、老化を早めることにもなります。メラニン細胞(メラノサイト)の代謝も上手く行われず、シミの原因にもなります。 自分の肌の「ターンオーバー」を、いかに正常に戻すか、改善するかが、美容の最大のポイントなのです。

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