暗いニュースに心を奪われないで ~ 日々の暮らしと、3 Good Things(2025年6月)
テレビやインターネットから流れてくる、胸が痛むようなニュース。暴力的な事件や争いごと、誰かの不幸や不安をあおるような見出しが、まるで波のように押し寄せてきます。ほんの少しだけ見るつもりだったのに、気づけば心がどんよりと重くなってしまっている・・・そんな経験はありませんか?
私たちの身体と心は、想像以上に繊細に結びついています。東洋の考え方では、恐れや不安は「腎(じん)」を、悲しみは「肺(はい)」や「大腸(だいちょう)」を弱らせるといわれています。つまり、心が暗く沈んでいるとき、体の奥深くにも静かな疲れが溜まっていくのです。
自分の内側をいたわるために、「どんな情報にふれるか」を選ぶことは、とても大切なことです。
たとえば朝、窓を開けてやさしい光を浴びながら深呼吸をする。ひとつひとつの食材に手を添えて、心をこめてお料理をつくる。ゆったりとお茶を淹れて、大切な人と過ごす穏やかな時間を持つ。そして時には自然の中へと足を運び、風の音や木々の香りに身をゆだねてみる――。そんな何気ない営みのなかに、わたしたちは本来のリズムを取り戻していけるのだと思います。
気づかないうちに背負っていた心の重さを、そっと手放すように。日々の暮らしの中で「やさしいこと」「うつくしいこと」に目を向けていく。その積み重ねが、体にも心にも、静かな健やかさをもたらしてくれるように感じます。
最後に、ペンシルバニア大学のセリグマン教授らが、1998年に「ポジティブ心理学」の中で提唱した、3Good Things(3つのよいこと)という考え方をご紹介します。ものです。1日の終わりに、今日自分に起こった、3つのよいことを思い起こすというものです。きっと、幸せな気持ち で眠りにつくことができますよ。
今日のわたしの「3つのよいこと」をご紹介します。
・朝のコーヒーを、とても美味しく淹れられたこと。
・庭先で、枯れたと思っていたミントがいつのまにか元気な新芽を出していたこと。
・たまたま図書館で出会った本に思いがけず感動したこと。
毎日の暮らしのなかで、ふと見つかる「よいこと」を、大切に育て、自分の内側をすこやかに保っていきたいですね。
香味野菜のヴィーガン・ジェノベーゼパスタ

【材料】(約2人分)
- 香味野菜(パセリ、人参の葉、春菊など) 50g
- ナッツ(なんでもよい) 大さじ山盛り2杯
- オリーブオイル 大さじ2
- にんにく ひとかけ
- 塩 小さじ1/4
- パスタ 160g
- パスタを茹でる用の塩 適量
【作り方】
- 1. 香味野菜とナッツ、オリーブオイル(分量のうち大さじ1と1/2)、塩(小さじ1/4)をフードプロセッサーにかける。もしくは、香味野菜とナッツをみじん切りにしてオリーブオイルと塩を加えてよく混ぜる。
- 2. にんにくは薄くスライスし、残りのオリーブオイルと共にフライパンに入れ、良い香りがしてくるまで弱火で火を通す。1.を加えて油が馴染むまでさっと火を通す。
- 3. 同時並行のタイミングで、海水程度の塩味になるように塩を加えたお湯を沸騰させ、パスタをアルデンテに茹でる。2.のフライパンに茹で汁をおたま半分くらい加え、お湯を切ったパスタを加えてさっと混ぜる。味を見て必要であれば塩を足す。
エスニック混ぜご飯

【材料】(約2人分)
- 玄米ご飯 お茶碗2杯分
- ひよこ豆(大豆でも)の水煮 100g
- 玉ねぎ 小1/2個
- にんにく ひとかけ
- 舞茸(または好みのきのこ) 50g
- クミンシード 小さじ1/4
- 人参 80g
- 胡麻油 小さじ1
- プチトマト 8個
- ナッツ(なんでもよい) 大さじ山盛り2杯
- サニーレタス 2〜3枚
【作り方】
- 1. 玉ねぎときのこは粗みじん切り、にんにくは薄切りにする。豆の水煮は粗みじんに刻む。菜種サラダ油少々(オリーブオイルでもよい、分量外)とクミンシードをフライパンに入れ、油が温まったらにんにくを加えて良い香りがしてくるまで炒め、玉ねぎときのこを加えてさらに炒め、刻んだ豆水煮を加えて、塩少々(分量外)で味付けする。
- 2. 人参は細切りまたはシリシリにおろし、胡麻油と塩少々を加える。
- 3. 大根は短冊切りにし梅酢少々であえる。
- 4. ナッツは粗みじん切りにし、プチトマトは1/4にカット。サニーレタスは手で食べやすく千切る。
- 5. お皿のまんなかに玄米ご飯を置き、1~3を彩りよく盛り付ける。好みでパクチー、ミントの葉などを飾る。