季節の食材での体の適度なゆるめ方(2019年 7月)
毎日の通勤や仕事、子育て、地域や学校の行事・・・現代の女性たちはほんとうに忙しい。移動も多くなりがちです。実は、こうした「忙しさ」「移動の多さ」は、しばしば、身体や心に「陽性過多」という状態をもたらします。
陽性過多とは、身体に余分な熱がこもり、身体や心が硬く締まってこわばりがちな状態になってしまう状態です。動物性食品(特にお肉、卵)や、精製塩(自然海塩ではなく塩化ナトリウム100%の人工塩)の摂りすぎも陽性過多の大きな原因になりますが、忙しすぎる・移動が多いといったライフスタイルでも、心身が陽性に傾いてしまうのです。
陽性過多になった締まりすぎた心身は、バランスを取り戻すために、反対の作用〜「余分な熱を逃がす、緩める」作用をもたらす、陰性のものを欲するようになります。そのため、しばしば、甘いものや冷たいもの、コーヒーやお酒などの強い陰性を摂りすぎてしまうのです。適度ならばよいですが、強い陰性のものの摂りすぎも、身体を冷やしすぎてしまうのでよくありません。
そこで、忙しい方、移動の多い方におすすめなのが、「適度に身体をゆるめるコツを身につける」ということです。特に、春や夏は心身を少し陰性気味にしておいたほうが楽に過ごせます。具体的には、さっと湯がいた青菜や、スプラウト類、きのこ といったような、ほどよい陰性のエネルギーを持った野菜を多めに食べたり、季節の果物を適量食べたりすること。ハーブなどの香りのある食材を少し多めに使うこと。ぬるめのお風呂にゆっくり入ること。アロマなどの天然の香りを楽しむことも、適度に身体をゆるめるのに役立ちます。
上手にそういった食材や香りを取り入れて、ゆるやかにリラックスするコツを身につけて、忙しい毎日を乗り切りましょう。
和風ラタトゥイユ
【材料】3〜4人分
- なす 1本
- トマト 100g
- 白味噌と麦味噌 各大さじ1/2
- 水 大さじ2
- 大葉 2枚
- ミョウガ 2個
【作り方】
- 1.なすは縦半分に切って薄切り、トマトはざく切りにする
- 2.鍋に水の半量を入れ、なす、トマトの順に重ねる。
- 3.白味噌と麦味噌を、残りの水で溶き、野菜の上にかける
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4.火にかけ、沸騰したら火を弱めて10分ほど煮る。 全体をやさしく混ぜる。大葉とミョウガの千切りをのせる。
※なす、トマトのほか、ズッキーニやパプリカなどの夏野菜をたくさん使ってつくってください。※大葉とミョウガのかわりに、バジルを使い、オリーブオイルをかければイタリア風のラタトゥイユに!
初夏のわかめサラダ
【材料】約4人分
- 塩蔵わかめ 100g
- 人参 1/2本
- キャベツ 2枚
- 米酢 大さじ1
- オリーブオイル 小さじ2
- 塩麹 小さじ1または塩小さじ1/3
【作り方】
- 1.塩蔵わかめは水に10分ほどつけて塩抜きする。必ず味見をして、塩気が抜けていることを確認すること。ざるにあげて熱湯を回しかけ、すぐに冷水にとって冷やす。食べやすい大きさにカットしておく。
- 2.キャベツは一口大に切り、人参は短冊切りにする。塩少々をまぶして、歯ごたえを残して蒸す(さっとゆでてもよい)。
- 3.米酢、オリーブオイル、塩麹(または塩)をよく混ぜておく。
- 4.1.のわかめ、2.の野菜をボウルに入れ、3.のドレッシングを味をみながらかけてあえる。酸味や塩気が足りなければ酢、塩麹などを足して味をととのえる。