甘いものとの付き合い方(2018年 11月)
女性は甘いものが大好き。実はそれは現代社会に生きる私たちのストレスを少しでもゆるめようという、私たちの心身が無意識に要求することでもあるのです。
甘いものは極陰と言われ、体を強い作用でゆるめていきます。摂りすぎは決して体に良くありませんが、適度な甘味の摂取は、ストレスや忙しさでぎゅっと凝った私たちの心身をふわっとリラックスさせる即効的な働きがあります。
ですが、白砂糖には中毒性もあり、体やお肌を酸化・糖化させやすい特徴がありますからできるだけ避けたいものです。酸化・糖化は体全体とお肌のエイジングに直接繋がります。
そこで、お米と麹を発酵させた甘酒や米飴、寒冷地に育つサトウカエデの樹液であるメープルシロップ、そして同じく寒冷地に育つビーツから得られる甜菜糖を使ったスイーツ作りはおすすめです。寒い地域に育つ農作物や植物は、ぎゅっと中に熱を溜め込み陽性が強くなりますから、甘酒や米飴はもちろん、メープルシロップや甜菜糖も、糖分の中では陽性寄りになります。そして穀物の中で最も陽性と言われる蕎麦や、全粒の玄米粉を利用していくことも、できるだけ季節に合わせたヘルシーで美容にも安心のスイーツ作りの大切な要素になります。
素朴な蒸しケーキは、お豆腐クリームやスプレッド(砂糖不使用のジャム)などと合わせて召し上がると一層美味しくいただけます♪蒸しケーキはオーブンで焼くケーキよりも水分や空気を多く含む分柔らかく食べやすくなります。
より体に優しい重曹を併用していますが、アルカリ性の重曹は、熱を加えることでカラメル化してパウンドケーキを茶色っぽくします。茶色になるのは玄米粉やそば粉を使っているからでもあります。色が気になる場合はベーキングパウダーのみお使いください。
(レシピ・文章:松田)
米粉&そば粉の蒸しパウンドケーキ
【材料】約15センチのパウンドケーキ型1本
- A
- ごま油、オリーブオイルもしくは菜種油など 大さじ2
- メープルシロップ 大さじ1
- 甜菜糖 小さじ1.5もしくはお好みで
- お好みでバニラエキストラクトやバニラエッセンスなど 適量
- 塩 小さくひとつまみ(陰陽の調整)
- B
- 玄米粉、米粉、そば粉 合わせて1カップ
- 重曹 小さじ1/2弱
- ベーキングパウダー 小さじ1/2弱
【作り方】
- 1.Aをホイッパーで泡立つほどによくかき混ぜる。
- 2.BをAに加えて混ぜ合わせる。小麦粉不使用でグルテンがないのでよく混ぜ合わせても問題ないが、全体がなめらかになるまで必要な分だけ混ぜる。Bは今回、玄米粉:米粉:そば粉=4:4:2程度。
- 3.ケーキ型に流し込み、蒸し器で約30分。蒸し器がない場合は大きな鍋に1センチ程度の水を張り、その中で蒸しても出来る。
- 4.蒸しあがったら、粗熱を飛ばす段階で乾燥しないように、タオルやサランラップで保湿する。