春・・・ほどよい「陰性」を取り入れたい季節(2018年4月)
洋の東西を問わず、健康の基本は【体外環境】と【体内環境】を一致させること。インナー・ビューティーという視点から見れば、それはもちろん美容にもあてはまることです。
新芽が芽吹き、身体も心も新しい目覚めを迎える【春】という季節には、大気に満ちている陰性のエネルギー・・・上に向かう、外に向かって広がる、ゆるむ、穏やかにする・・・を身体の中に充分に取り入れることが必要です。
陰性というと、「冷やす」というイメージが強く、敬遠する方も多いかもしれませんが、それは「強い陰性」の話。冷たい飲み物や、白砂糖のたっぷりはいった甘いものは陰性が強く、摂りすぎると心身を冷やしてしまいますが、「ほどよい陰性」であれば、心身をのびやかにし、冬の間に動きが鈍くなっていた細胞や組織を活性化させ、溜まっていた老廃物を排出するのを促してくれます。
逆に、この季節に、「強い陽性」を摂りすぎると、陰性のエネルギーを邪魔してしまうので春を心地よく過ごすことが出来ません。だるさ、頭痛などが起こり、解毒作用もうまくいかないのでお肌もくすみがちになります。
具体的には、春の葉野菜や山菜、わかめ、きのこ、筍、春の果物といった「ほどよい陰性」を食事に取入れ、強すぎる塩気や動物性食品といった「強い陰性」を控えることをお勧めします。調理方法も、「さっとゆでる」「短時間蒸す」といった軽めの調理法を多めに取り入れます。油も控えめに。塩気は、特に「精製塩」の取り過ぎに注意しましょう。味の濃い持ち帰り用お惣菜や外食も要注意です。
また、春には肝臓と胆嚢(春の解毒と排出を主に担っている臓器)が疲れやすくなります。これらの臓器を癒やし、活性化させてくれるのが、「酸味」です。暖かくなってくると酸っぱいものが美味しく感じられるのも、うなずけますね。春の陽気がぽかぽか感じられるようになったら、お酢や柑橘系の果汁をお料理やデザートに使うなど、適度な酸味を取り入れてみましょう。
簡単わかめ&えのきうどん
【材料】約2人分
- 長ねぎ 1/4本(薄切り)
- えのき 100g(1/2長さにカットしてほぐす)
- 昆布 3cm角2枚
- 塩蔵わかめ 30g(塩抜きし食べやすい長さに切る)
- うどん(乾燥) 160g
- 塩 小さじ1/2
- 醤油 小さじ4〜
- みりん 小さじ4〜
【作り方】
- 1.鍋に水を少量(鍋底が隠れるくらい)入れて沸騰させ、長ねぎを入れて弱火で柔らかくなるまで炒める(ウォーターソテー)。
- 2.えのきを入れてしんなりするまで炒め、昆布と水800ccを入れて沸騰させ、弱火で5分ほど煮る。塩、醤油、みりんで味付けする。
- 3.うどんをゆでて2に加え、味を調整する。盛り付けてわかめを添える。
ごぼうのさっぱりサラダ
【材料】約2人分
- ごぼう 100g
- ごま 大さじ2
- 豆乳マヨネーズ 大さじ2
- 米酢 大さじ1
- 梅酢 小さじ1
【作り方】
- 1.ごぼうはせん切りにしてさっとゆでる。
- 2.すりばちにごまを入れてすり、豆乳マヨネーズ、酢、梅酢を加えてさらにする。
- 3.ゆでたごぼうを2のソースで和える。好みで春菊、水菜などの生野菜や砕いたナッツを加えても美味しい。