夏は穏やかに身体の熱を排出しましょう(2017年7月)
年々、日本の夏は暑さを増しています。同時に、エアコンの効きすぎている場所も多く、体温調節に苦労する季節ですね。暑いので冷たいものをたくさん飲んだり食べたりしてしまいがちですが、氷の入った飲み物や、冷蔵庫で冷やした冷たい飲み物は、内蔵を冷やしてしまいます。暑い季節といえども、あまり良いことではありません。内臓が冷えた状態で、エアコンの効いた場所に行くと、一挙に体調を崩してしまう怖れもあります。今日は、冷やし過ぎずに身体の熱を穏やかに排出する方法をいくつかご紹介します。
まずは、「強い陽性」をなるべく避けること。動物性食品(特に肉、卵、魚卵)や、精製塩を使った味の濃いもの(スナック菓子や煎餅なども含む)といった「強い陽性」の食品は、身体に余分な熱をこもらせてしまいます。市販の持ち帰り惣菜にも精製塩を使用した調味料がたくさん使われているので要注意!
そして、豆腐、さっとゆでたり蒸したりした青菜、プレスサラダや生野菜サラダといった「良質の陰性」を多めに食べること。季節の果物(温帯産)も、夏は食べる量を増やしてもいいですね。普段圧力鍋で玄米を炊いている方も、土鍋で炊いたり、とうもろこしを混ぜて炊いたり、あるいは玄米が食べにくければ分搗き米にするのもよいですね。
飲み物は、常温に冷ました三年番茶がおすすめです。疲労回復効果もあります。たくさん汗をかく仕事やスポーツをする方は、常温三年番茶に梅干し(たたいてペースト状にして)を混ぜた「梅干し茶」もよいですね。発汗で失ったミネラルを補給できます(市販のスポーツドリンクをミネラル補給のために飲む方もいますが、精製塩と白砂糖が多く含まれているので、飲み過ぎには注意です)。
以上のような工夫で、暑い夏を快適に過ごし、「活発で開放的な」夏ならではの気分をぜひ楽しんで下さい。
今回お話しした「季節ごとの食材の選択」は、マクロビオティックの陰陽五行という理論に基づいたものです。陰陽五行の理論と調理を学んでみたい方は、ぜひ、Whole Foods Studio(wholefoods@e01.itscom.net)天野までご連絡ください。
とうもろこし梅ごはん
【材料】約2人分
- 玄米 1カップ(200cc)
- 梅干し 大1個
- とうもろこし(生) 1/2本
- 昆布 3cm角1枚
【作り方】
- 1.玄米は洗って、昆布と共に350ccの水で浸水しておく。
- 2.1を土鍋に入れ、とうもろこしと梅干しを加え、ふたをして沸騰したらごく弱火にして約45分炊く。10分蒸らす。
- 3.とうもろこしの実を削ぎ落とし、芯と梅干しの種を取り除いて、とうもろこしの実と梅干しをご飯全体に混ぜ込む。
わかめと豆腐のごまソース和え
【材料】約2人分
- 豆腐 1丁
- 塩蔵わかめ 50g
- ごまソース(白味噌、白ねりごま、米酢、昆布椎茸だしを1:1:1:2の割合で合わせたもの)
- みょうが 2個
- 大葉 2枚
- 万能ねぎ 適量
【作り方】
- 1.塩蔵わかめはよく洗い、10分ほど水に漬けて塩気を抜き、食べやすい大きさに切る。
- 2.豆腐は食べやすい大きさにカットする。
- 3.豆腐とわかめを盛り合わせて、ゴマソースをかける。大葉とみょうがのせん切りをのせ、万能ねぎの小口切りをかける。