夏疲れ肌を癒やす(2016年8月)
白は七難隠す、という言葉が昔からあるように、「美白」は私たち女性にとってとても大切なテーマです。美しい白い肌を保つには、質の良いスキンケア製品でお肌の調子を整えるとともに、「内面から」のお手入れも重要です。実は、マクロビオティックという名前で知られる玄米菜食は、内面からの美白に最適な食事法なのです。
美白のためには肌のターンオーバーに特に有効とされているのが、「はとむぎ」という雑穀です。昔から「色を白くする」、「イボをとる」等の効果が知られており、炒ってお茶にして飲むのも良いですが、ご飯に混ぜて炊くのも気軽に「はとむぎ」を食べるいい方法ですね。また、ビタミンA、B、C、Eなども、ターンオーバーを促進することが知られていますので、野菜を欠かさず食べることも大切です。マクロビオティックでは、葉っぱの野菜、地表近くにできる丸い野菜、根っこの野菜をバランス良く食べることにより、「陰陽」の調和がとれて、血液や気の循環がよくなると考えられており、それらも美しい肌のために欠かせない要素です。
また、肌の酸化を防ぐためには、動物性脂肪や白砂糖を控えめにすることをおすすめします。これらの食品の摂りすぎは、血液を酸化させ、肌のくすみや老化の原因になります。マクロビオティックの観点からみても、動物性食品は「極陽性」といって身体に余分な熱を蓄え心身を硬直させる作用があり、逆に白砂糖は「極陰性」といって身体を冷やし血行を悪くし血液を酸性に傾ける作用があります。いずれも、くすみのない白く美しいお肌のためには良くないことですね。
そして、腸内細菌の状態を良好に保つことも、とても大切!そのためには、デトックス効果が高く食物繊維の多い玄米を主食にすることをお勧めします。玄米菜食を基本としたマクロビオティックは、このように、全身を健康にし美しく白い肌を保つのにとても有効な食事法なのです。
カラフルちらし寿司
【材料】約4人分
- ・寿司飯
- 玄米 1と1/4カップ
- はとむぎ 1/4カップ
- 昆布 3cm角1枚 各適量
- 梅酢 大さじ1
- 米飴 小さじ1.5
- ・具
- 油揚げ 1枚
- 干し椎茸 2個(水につけて戻しておく)
- 昆布椎茸だし 1/2カップ
- 醤油 小さじ2
- 米飴 小さじ2
- ・トッピング
- いんげん、とうもろこし、紫たまねぎ(梅酢に漬ける)など適量
【作り方】
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1.玄米とはとむぎは合わせて洗い、昆布と一緒に浸水して、圧力鍋・土鍋などで炊く。
梅酢と米飴をよく混ぜておき、炊きあがってむらしたごはんに混ぜる。 - 2.油揚げは油抜きして細く切り、細切りにした干し椎茸、昆布椎茸だしと共に火にかけ、沸騰したら弱火にし
- 3.1のご飯に、2の具を加えて混ぜ、好みのトッピングでカラフルに飾る。
あらめと野菜の煮物
【材料】約4人分
- 乾燥あらめ 約20g
- たまねぎ 1/2カップ
- 人参 小1本(約150g)
- 醤油 大さじ1〜
- なたね油 少々
【作り方】
- 1.たまねぎは薄切り、人参は斜め薄切りにしてから千切り。あらめは、洗って5分ほど水に浸した後に、しっかりと水を切る。
- 2.フライパンになたね油少々を入れて熱し、たまねぎを弱火で、しんなりするまで炒める。たまねぎの上にあらめを広げてのせ、その上に人参をのせる。
- 3.たまねぎが隠れるくらいまで水を加え、ふたをして沸騰させる。沸騰したら弱火にして約15分間煮る。
- 4.醤油を回し入れ、ふたをして5分煮る。菜箸でやさしくかき混ぜ、味を見て、足りなければ醤油を足す。煮汁が残っている場合は汁気を飛ばす。
甘酒プディング
【材料】約4人分
- 粉寒天 1.5g
- 玄米甘酒 1/2カップ(酒粕の甘酒ではなく麹で発酵させたもの)
- 塩 ひとつまみ
- レモン汁 小さじ1
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季節の果物適量
※甘酒の甘さによって、水:甘酒の比率は調節してください。
【作り方】
- 1.水、粉寒天、塩を鍋に入れる。中火にかけ、沸騰させる。粉寒天が鍋底にくっつかないように、やさしくかき混ぜながら、煮立ったら弱火にして約5分、寒天が完全に溶けるまで煮る。
- 2.甘酒を加え、よく混ぜる。火を止め、レモン汁を加えて混ぜ、器に移す。あら熱をとり、冷蔵庫で冷やし固める(※寒天は常温でも固まります)。固まりかけたときに、カットした果物をのせる。