オーガニック認証の“本当”とは?化粧品メーカーが語る、業界のリアル

オーガニックコスメ

「オーガニック=100%自然」と思っていませんか?
近年、オーガニックコスメは身近な存在になりつつありますが、実はその定義や認証にはいくつかの誤解が潜んでいます。

今回は、ブルークレールの視点から「オーガニック認証」の仕組みやその裏側、そして私たちがなぜ“認証そのもの”にこだわらないのかを、わかりやすくお伝えします。

1.オーガニックコスメとは?

「オーガニック」という言葉は、本来「有機農法で育てられたもの」を意味します。

農産物に関しては日本でも基準がありますが、化粧品には法的な定義がないため、企業ごとに基準が異なり、判断が難しいのが実情です。
多くの方が「認証」があることで安心されますが、実はそれだけでは見えない部分もあるのです。

2.世界のオーガニック認証とその仕組み

化粧品たち

代表的なオーガニック認証には、以下のようなものがあります。

・COSMOS(欧州統一基準)
・Ecocert(フランス)
・USDA Organic(アメリカ)
・NaTrue(ドイツ)

これらの認証は、天然成分の割合や製造工程などに基づいて製品または原料に与えられます。
しかし、認証取得には高額な費用と時間がかかる上、製品全体ではなく一部成分のみが対象になるケースも多いのです。
また、「○%オーガニック」という表記も、団体ごとに基準が異なるため、注意が必要です。

3.オーガニック認証にまつわる誤解

「認証がある=安全・高品質」と思われがちですが、それだけでは不十分です。
例えば、一部の合成保存料が例外的に認められていることもあります。

また、認証マークや「オーガニック○%」という表示も、基準を知らなければ誤解を生みやすいものです。
つまり、認証の有無だけで肌へのやさしさや安全性を判断するのは難しいというのが現実です。

4.ブルークレールが“製品認証”にこだわらない理由

ブルークレールオーガニクス

ブルークレールでは、オーガニック認証された成分を積極的に使用しています。

ただし、製品単位での認証は、化粧品については今のところ取得していません。※サプリメントはいくつかJASを取得しています。

それは、コストの問題ではなく、肌に本当に良いものを自由に選ぶ、もしくは自社製造するという姿勢からです。製品全体の認証を得るためにはかなり規則があり、ある意味制限があります。

その「型」に合わせるよりも、例えば・・・
いくつもの和漢エキスを、BGやエタノールを使わずに自社抽出したり
・ブルークレールが肌に良いと考える濃度で配合したり
・独自の無添加の乳化技術を開発し製造する
など、私たちはお客様の肌や心身の立場に立って製造を行うことを大切にしています。

参考ページ:
▶︎ブルークレールオーガニクスのオーガニックコスメ基準
▶︎お肌へのやさしさを考えた選択

5. 消費者が賢く選ぶためのヒント

オーガニック石けん

認証はあくまでも「参考情報のひとつ」です。もっと大切なのは、以下のような視点で製品を選ぶことです。

✔︎ 成分表示を見て、自分の肌に合うかを判断する
✔︎ 実際に使用して、肌で確かめる
✔︎ 企業の姿勢や情報公開の透明性を見る


肌は一人ひとり違います。

「オーガニック」という言葉だけにとらわれず、自分の肌が本当に喜ぶものを選ぶことが、美しさへの一番の近道です。

おわりに

「オーガニック=安心」と思いたくなる気持ちは、よくわかります。
しかしその中身を知ることで、より深く、納得して選ぶことができるようになります。

ブルークレールでは、これからも「中身で選ぶオーガニック」を大切にし、肌に誠実な製品をお届けしてまいります。
この情報が、あなたのコスメ選びの一助となれば幸いです。