無垢材家具のお手入れ 〜肌と同じ
先日、無垢材の家具をお手入れしました。
表面を綺麗にしてから、エゴマ油を塗りました。
いわゆるオイル仕上げです。
それなりの表面積があり、一仕事になりました。
オイルを塗ると、色の薄かった木材が、全体的にほんのり赤味を含みました。
まるで私たち人間が運動したり、気持ちが昂った時に、頬に赤みが刺すようにです。
合成界面活性剤など含まない天然の植物オイルですから、
塗ってから数日かけてじっくり乾いていきます。
そうなのです。天然のオイルは潤いがじっくりと浸透し長く残ります。
界面活性剤を含むオイルとは真逆です。
家具が乾いてから次の段階で、ローズオーガニックヘアワックスを
天板の部分に塗りました。
この蜜蝋を塗った後は、その後何かをちょっとこぼしても、簡単にはシミになったりしません。
大変気持ちよく使えています。
ローズの香りは飛んで消えます。
もう一つ、ソープ仕上げという天然無垢材の家具もありますね。
そのお手入れ方法をご存知ですか?
石鹸の溶けやすい20度台の水で無添加の石鹸を泡立てて、優しく擦って洗い、
その後水で洗い流したりせず優しく拭き取るのです。
それで終わりです。
これらのプロセスは、まるで人の肌と同じだと思いませんか?
無添加石鹸で優しく拭うように洗う。
天然100%のオイルを染み込ませていく。
丁寧なお手入れをすると、ダメージを受けにくくなる。
蜜蝋のお手入れは優しいメイクと同じで、木肌が、人の肌が息をする。
これらのメンテナンスを、コツコツと続けていく。
無垢材の家具のお手入れは、スキンケアに通じます。
家具のお手入れが大きな学びになりました。