何年かかっても戻ってくる価値

ブルークレールオーガニクス国産オーガニック化粧品

最近、買ってから何年も袖を通していなかったワンピースを着出したんです。
オーガニックコットンのプリスティンのレースワンピース。
半袖で胸元も開きすぎず、品のある柔らかい無染色レース。
「今までなんで着なかったのかしら?」と思うような着心地の良さと色味の優しさです。

断捨離の一般的なルールに「一年着なかったもの、使わなかったものは躊躇なく捨てる」がありますよね。
大体においてはそれが正しいかもしれませんが、全てがそれには当てはまらないと私は思います。

それは、人のあらゆる側面での変化にはそれぞれのペースがあるから。
価値観もライフスタイルも、体質肌質も、環境も、すべてです。
特に、人の体全体の細胞が生まれ変わるには最低7年といわれます。それほどのスパンになります。

一生懸命に生きる中で、ふと必要なものが変わったことに気づくことが多くあるはずです。
一種のパラダイムシフト(それまでの思い込みから脱して大きく変化すること)は、
大仰なものではなく、私たちの日常の内と外に起こっています。
それが一年以内のサイクルと決まっているわけがありません。
もっと短いもの、そしてもっと長いもの、数年、10年単位のことだってあります。
私はそれを、”小さな革命”だと思っています。

ブルークレールオーガニクスもそのような化粧品でありたいと思っています。
それは2005年の開発を始めた頃から全く変わっていない根本の理念です。
使う人の立場に立った製品を開発し、製品情報を淡々と伝え、世の中に流布している美容情報やトレンドにもし偏りや間違いがあると感じるならそれも淡々と柔らかく伝え続け、
そして何よりもブルクレ製品の改善を常に継続していく。人の声を大切にする。
その中で、人が自分の肌と心身に何が大切か気がついてブルクレを選んだり、
選び直したりすことがあれば、大変嬉しいですし、それが私たちの存在意義だと思っています。

日頃から断捨離を心がけている自分が、このプリスティンのワンピースを(よく捨てなかったな、捨てなくて良かったな)と思います。
柔らかいナチュラルなレースが自分の嗜好に刺さっていたからでしょう。
そして割と良い質のものだからですね。これがファストファッションならおそらく処分していたでしょう。
全てを良いもので揃える必要はありませんが、ファストプロダクトとの使い分けのバランスは、
私たちの何気なく大きな課題の一つです。コスメにももちろん同じことが言えます。

自分の本当に求めるものにたどり着くのに、誰でも時間がかかり、寄り道をしたりするのです。
そして、また戻ってくる時には、同じことの繰り返しではありません。
その良さを身をもって知り、他と比べる観察力や情報収集力も備わっているはずです。
わかって使うことには、肌と心身に与える影響に大きな違いがあります。
そういうことが人生の価値ですし、心身にも、肌にもとても良いことですよね。