花粉症シーズン必見!肌トラブルを防ぐ漢方&薬膳ケア

毎年花粉症で悩まされていませんか?
花粉症といえばくしゃみや鼻水を思い浮かべる人が多いのですが、実は肌トラブルに悩んでいる人も少なくありません。
特に春先は、花粉や黄砂、PM2.5など外からの刺激を受けやすいため、肌のバリア機能が低下しがちです。
さらに、寒暖差による体調不良も肌トラブルを悪化させる原因となることがあります。
今回は、花粉症シーズンの肌トラブルでお悩みの方のために、肌トラブルのタイプと、体の中からケアする方法などを紹介します。
目次
漢方で考える花粉症による肌トラブルの原因とは

漢方では、花粉症による肌トラブルの原因は、次のものがあります。
- 外からの刺激を守るバリア機能が弱まる
- 胃腸の機能が低下し、体内に余分な水分がたまる
- ストレスで体内に熱がこもる
これらの原因にもとづいて肌トラブルで起きやすい3つのタイプを紹介します。
花粉症シーズンに起こる肌トラブル3タイプ
1、乾燥・かゆみタイプ
肌が乾燥するのは、肺の潤いが不足し、外からのバリア機能が弱っているからです。さらに、花粉や乾燥した空気が邪気(不調の原因となるもの)となり熱を起こします。
これらが原因で、肌は乾燥し、かゆみが出て、赤みなどのトラブルを起こします。

白きくらげ:肺を潤し、乾燥した肌に潤いを与えます。
長いも:気(エネルギー)と潤いを補います。肌のバリア機能を高める働きもあります。
はちみつ:消化吸収力を高め、喉や肌の乾燥を和らげます。
2、赤み・吹き出物タイプ
春は、漢方で考える「肝」(かん)の気が滞るため、体内に熱がこもりやすくなります。
肝は、体内気血の巡り、感情のコントロールなどの役割があります。肝の気が滞ると、体内に熱がこもりやすくなります。この熱を血熱といいます。
また、ストレスにより気の巡りが悪くなるため、熱がこもる原因になります。
吹き出物や肌の赤み、炎症などが起こります。

菊花:乾燥した食用の菊が販売されています。菊花茶としてよく利用されます。目の充血やかゆみに利用します。
トマト:体の熱を冷まし、吹き出物を予防します。口の渇きを止めたり、食欲不振にも利用します。
きゅうり:肝の熱を冷ます働きがあります。吹き出物や赤みを予防する働きもあります。
3、べたつき・吹き出物タイプ
春は、ストレスにより脾(ひ)の働きが弱くなりやすい季節です。
脾とは消化器系の働きのことを意味しています。脾の働きが弱くなると、体内に湿気が滞りやすくなります。これを、気血水では水滞(すいたい)といいます。
体内に湿気がたまると、毛穴が詰まりやすくなり、肌がべたつきます。吹き出物の原因にもなります。

はとむぎ:体内の余分な水分を外に出す働きがあります。肌の水分代謝を促進し、余分な老廃物を出す働きもあります。
しょうが:体を温めて、汗を出す働きがあります。体に滞った気を巡らせる働きもあります。
大根:体内の余分な水分や熱をとる働きがあります。肺を潤す働きもあるため、肌が乾燥している人にも向いています。
花粉症シーズンに気をつけたいスキンケアポイント

花粉症が悪化する原因は、食事だけでなく生活環境にもあります。
例えば、洋服についた花粉や室内の空気などです。花粉症の時期に肌トラブルを起こす人は、次の内容を注意しましょう。
✔︎ 外出時は、マスク・帽子・メガネをする
花粉症の時期は、花粉を物理的にブロックすることが大切です。
マスクは、花粉を鼻や口から侵入するのを、帽子は、髪の毛に花粉がつくのを、メガネは目の粘膜に付くのを防ぎます。特に、花粉の多い日は外出を控えたり、肌への接触を避けるようにしましょう。
✔︎ 家の中に花粉を入れないようにする
外出から帰宅したら、玄関で衣類を脱いだり、衣類についた花粉を落としましょう。すぐに、洗顔やうがいをすることも大切です。特に、ベッドなどに花粉が付着すると悪化する場合があります。
✔︎ 化粧水などでしっかり保湿をする
花粉症シーズンは、肌のバリア機能が低下しやすい時期です。外からの刺激から肌を守るには、化粧水や乳液などでしっかり保湿しましょう。ただし、炎症が起きている場合は、控えた方がいい場合があります。
✔︎ 肌に刺激の少ないスキンケア用品を選ぶ
花粉症の時期は、低刺激で肌に優しいスキンケアを選ぶことが大切です。例えば、アルコールや香料などが入っていない商品です。化粧品を落とすときは、肌に負担のかからないようにしましょう。
✔︎ 体を冷やさない
花粉症が悪化する原因は、体の冷えがあります。水のような鼻水が出る人は、体が冷えている可能性があります。
体が冷えたときは、温かいスープや飲み物をとり、外出するときは、カーディガンを持っていくなど体の冷えを防ぐようにしましょう。
まとめ
花粉症シーズンの肌トラブルを防ぐためには、外からの刺激を防ぐ、食事で体の調子を整える、肌のバリア機能を高めることが大切です。
肌トラブルは、複数のタイプが当てはまる場合があります。
自分のタイプにあった食事や生活環境を意識していきましょう。