心身の健康と美肌の鍵!天然香料の魅力とは

ローズオイル


化粧品に含まれる香料。気にして選んでいますか?

化粧品を選ぶ際、香りは重要なポイントですよね。皆さんもきっと好みの香りがあるのではないでしょうか。
好きな香りの化粧品を使うと気分が高まったり、リラックスできたりしますよね。
実はそれだけでなく、香りは美肌にも影響を与えていることをご存知でしょうか?

 今回は、そんな香りの驚くべき効果に着目しつつ、天然香料と人工香料の違いについても解説します。
香りにこだわっている方でも、その香りが天然香料由来なのか、人工香料由来なのかということまで確認している方は少ないかもしれません。

心身の健康と美肌へつながる香りについて、ぜひ知識を深めてみましょう。

香りがもたらす4つの効果

リラックスする女性


普段の生活の中でさまざまなシーンで登場する香り。
香りの効果というとリラックス効果が頭に浮かびますが、他にもさまざまな効果があるのです。

ここでは主な4つの効果を紹介します。日々の香り選びの参考にしてみてください。

①リラックス効果

香りの効果と聞いてまず思いつくのがリラックス効果ではないでしょうか。
人がリラックスできるかどうかというのは自律神経、特に交感神経と副交感神経のバランスに深く関わっており、
香りは自律神経にも影響を与えるとされています。

・交感神経:ストレス時に活性化
・副交感神経:リラックス時に優位になる

リラックス効果のある香りとしては、ラベンダーやカモミール、イランイランなどが知られています。
これらの香りは、交感神経の活動を抑え、副交感神経の活動を促進することで、心身のバランスを整えるリラックス効果があります。

②ホルモンバランスの調整

ストレスや睡眠不足で乱れやすいホルモンバランス。
特に、女性は40代以降「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が徐々に減り始め、ホルモンバランスが乱れやすくなることが知られています。

香りには、そんなホルモンバランスを調整する効果が期待できます。
ゼラニウムやローズオットーの香りで、唾液中のエストロゲン濃度が増加するという研究結果がある
のです。

エストロゲンの分泌を促し、ホルモンバランスを調整することで、生理不順やPMSを和らげる効果が期待できます。

③睡眠の質向上

香りは睡眠の質にも影響を与えることが知られており、
具体的には、入眠時間の短縮や深い睡眠の増加、夜間の覚醒回数の減少など
が挙げられます。

先述の通り、自律神経に働きかけることでリラックス効果を生み、睡眠の質が向上するというだけでなく、
特にラベンダーには睡眠ホルモンとも呼ばれる「メラトニン」の分泌を促進する効果があるのです。

メラトニンは、体内時計の調整に関わるホルモンで、入眠を促すだけでなく睡眠の深さや睡眠時間にも影響を与えるため、
ラベンダーの香りを嗅ぐことで、睡眠の質向上効果が期待できるのです。

④美肌効果

ここまで紹介した3つの効果は、美肌に深く影響を与えます。
加えて、香りはストレス軽減や血行促進にも関わることが知られており、美肌に与える影響は大きいと言えます。

ラベンダーやイランイラン、ベルガモットなどは、
ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を抑える効果があり、ストレスを軽減します。
これにより肌荒れを防ぐことができます。

ローズマリーやサイプレスは、健康な肌の土台作りに欠かせない血行を促進する効果があります。

美肌にはさまざまな要素が絡み合っていますが、香りに美肌効果があることはあまり知られていないかもしれません。
香りにはまだまだ可能性が秘められていそうですね。

どちらを選ぶ?合成香料と天然香料の違い

ラベンダーオイルとラベンダーの花


香りは大きく、合成香料天然香料に分けられ、市販の化粧品では、合成香料と天然香料を組み合わせて調合されているものも多くあります。

なんとなく天然香料の方が良いのかなというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、
それぞれのメリット・デメリットを解説するので、自分に合う香り選びの参考にしてみてください。

合成香料のメリット・デメリット

合成香料とは、化学的に合成された香料を指し、その種類は3,000種類以上とも言われています。

<メリット>
決まった配合で作られているため、安定性に優れており、季節や環境を問わず同じ香りを提供できることがメリットです。
また、天然香料に比べて香りの持続性が長いことも特徴です。

<デメリット>
香りの持続性が長いことはメリットである一方、香りが強すぎてしまう場合もあります。
また、使いすぎてしまうと化学物質由来のアレルギー症状や頭痛などといった健康被害につながる可能性があることもデメリットと言えます。

天然香料のメリット・デメリット

天然香料とは、自然のなかにある動植物から抽出したエッセンスのことを指し、600種類程度とされています。

<メリット>
天然香料は五感に作用するとも言われており、自律神経やホルモンバランスに働きかけ
心身の不調を緩和する効果が期待できることが最大のメリット
です。
また、合成香料と比べるとやさしく香るという特徴もあります。

<デメリット>
自然由来のため香りにムラが出やすい、劣化しやすいというデメリットがあります。
また、値段が高価になる傾向にあります。

まとめ

今回は、香りがもたらす効果について解説しました。
香りの効果は多岐にわたり、香りの種類によってもその効果はさまざまです。

その時々の気分や欲しい効果に合わせて香り選びを楽しんでいただきたいのですが、
香りは、人によって好みや合う・合わないが出てくるので、自分に合う香りを知ることがとても大切です。

できれば心身にまで働きかけるナチュラルな香りを取り入れていただくことがおすすめですが、
日々の体調やシーンに合わせた香り選びを心がけてみてください。